紅楼夢の殺人 [ 芦辺拓 ]のレビューは！？

40代 男性さん
文藝春秋80周年記念出版、「本格ミステリ・マスターズ」の一冊。中国四大名著の一つ「紅楼夢」は、日本人にはやや冗長でとっつきづらいとされるのですが、本書はその世界観を踏襲しながら、緻密に再構築している面もありますので、紅楼夢の入門書としても適していると思います。中国でも翻訳出版されており、一般にこの手の作品は中国文学に対する冒涜だとして叩かれることが多いのですが、一定の評価を得ているようです。

40代 男性さん
■「紅楼夢」を読んでみたいと考えていたのだが、なかなか書籍にたどり着かず、まずはこの一冊。 推理小説という位置付けになっていますが、終盤の展開が早やすぎ、推理小説ならば仕方がないのかもしれない。 「紅楼夢」を踏まえての新たな小説ならば、もう少しじっくりとした展開もよかったかもしれない。